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2010年2月 6日 (土)

日弁連選挙と派閥

 前回の記事で宇都宮氏の事実上の勝利、山本氏は再選挙には出れないだろうと書いたが、他のブログ記事を見るとそうでもないらしい。今回山本陣営はどうせ当選するに決まっていると思って油断しただけで、再選挙では総力を挙げて巻き返しを図るだろうという意見ものっていた。総力を挙げての巻き返しとは派閥を挙げての選挙運動ということだろうか。そもそも派閥ってどんなものなのだろう。大相撲の一門のようなものなのだろうか。今回の選挙結果を見ると東京三会と大阪では山本氏が圧勝した。山本氏が勝ったその他の単位会は宇都宮氏との差は数票から十数票なので、東京三会と大阪の会員だけが特異な投票行動をとったことになる。やはり派閥恐るべしというところか。
 しかしほとんどの単位会には派閥などないし、大規模会の派閥が何を言おうと地方会の会員には関係ない。もっともなにせ山本氏は、歴代執行部丸抱えの候補だから、再選挙では地方会の日弁連副会長、理事経験者を総動員して巻き返そうとするだろう。宇都宮氏が会長になれば、これまで日弁連が築いてきたものが全て失われ、司法改革(改悪)が頓挫すると危機感を煽ることだろう。しかし一昔前ならいざ知らず、今の地方会には村社会のボス的な人はもうあまりいないだろうし、仮にいたとしても上の先生から言われたからといってハイそうですかという時代でもない。弁護士会内部でのしがらみが少なくなったのは、弁護士増員の数少ない功績かもしれない。単位会の支持という点では再投票でも宇都宮氏の優位は変わらないだろう。
 前回の会長選挙と比較すると東京三会では逆に票差が広がっている。つまり派閥の締め付けは前回より強かったということだろう。だとするとこれ以上派閥が頑張ったところで山本陣営はあまり票の上積みは期待できないような気もする。他方、一弁、二弁の投票率は5割前後と低い。これが東弁並の投票率になると総得票数ではやはり山本氏の優位は動かないか。東京三会と大阪会の会員には、地方会での票差の意味を考えて再投票に臨んで欲しい。いずれにしても地方会ではダブルスコア、トリプルスコアが続出しているのだから、山本陣営はこの結果を謙虚に受けとめるべきだろう。
 さらに言えば、地方会を含めて会長の選び方は再考の余地がある。仙台会では、まず庶務委員を一定年数こなし、庶務副委員長になり、庶務委員長になり、筆頭副会長になり、この間東北弁連の役職もこなし、常議員議長を経て会長になるというのが一般的だ。言葉は悪いが雑巾掛けをしないと会長にはなれない。多分大規模会ではまず派閥で雑務をこなし、その後派閥の推薦で単位会や日弁連の役職を歴任した上で単位会の会長になり、東京三会と大阪が談合して日弁連会長候補者を決めるのだろう。長い長い雑巾掛けの末に会長になるというのは、会の実務に精通するという意味では合理的な仕組みだと思う。ことに最近の会務は複雑かつ膨大になっているので弁護士会内で一定の役職を経験していないと会長はこなせないという現実もあろう。ただこれだとどうしても歴代執行部の方針は見直しずらくなるし、仙台会の場合は会長の次は日弁連副会長になるのが普通なので日弁連執行部に批判的な立場も取りにくくなる。仙台会の歴代会長は皆立派な方だと思うが、それでもこの人が会長になればよいのにと思う人で会長にならなかった方もいる。雑巾掛けしなければ会長にはなれないという固定観念はやめた方がよいように思う。

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