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2011年2月16日 (水)

大阪弁護士会の懲戒処分が取り消し

  自由と正義の今月号を見ると相も変わらず懲戒処分がたくさん掲載されている。中味を見るとセクハラ、横領、事件放置など論外のものが多く、処分が甘すぎるのではないかとすら感じる。
  他方処分取り消しの裁決が1件載っていた。それは去年の11月14日のブログでこの懲戒処分は明らかにおかしいと指摘した大阪弁護士会の懲戒処分だ。大阪弁護士会が戒告処分とした理由は、「弁護士法23条の2の弁護士照会申出に当たって、申出の理由に明らかに不必要で懲戒請求者をいたずらに貶めるおそれのある記載をし、所属弁護士会をして照会の申出の理由を被照会者にあてて送付せしめた」というものだ。しかし弁護士照会は、弁護士会が弁護士の申出を審査した上で自らの判断で行うのであるからこの論理は明らかにおかしい。日弁連の裁決も私見と同様の理由を述べた上で「その申出をした弁護士には故意に虚偽の事実を記載するなど弁護士会の判断を誤らせたというような事実が認められない限りその照会申出行為は、懲戒の対象とはならない」との見解を示した。
  ただ意外なことにこの裁決は8対7の僅差での取り消しだ。反対意見は、弁護士照会の「原因行為」を行ったからなお非行に当たるというものだ。論理としては成り立つのかもしれないが、弁護士会の審査が介在していることを考えると無理があるように思う。しかもこの件は照会申出が不法行為に当たるとして裁判になり、プライバシーを暴露しようとしたものではなく不法行為に該当しないとの判決が出されているのであるから、無理な理屈で懲戒処分にする必要はないだろう。
 

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