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2011年6月14日 (火)

千葉、茨城で土壌から通常の400倍セシウム筑波大調査 1平方メートルあたり160万ベクレル未満の汚染地帯では作付け可能

リンク: 中日新聞:千葉、茨城で土壌から通常の400倍セシウム 筑波大調査:社会(CHUNICHI Web).

  福島第1原発事故で筑波大は、福島県と首都圏東部の土壌汚染地図を独自に作製した。原発から200キロ近く離れた茨城県や千葉県の一部の土壌から、通常の400倍にあたる1平方メートルあたり約4万ベクレルの放射性セシウム137が検出された。健康に影響がないレベルだが、放射能汚染が広範な地域に及んでいることが裏付けられた。
 4万ベクレルは、国が定める「放射線管理区域」の基準と同程度。筑波大の計算によると、コメの作付けが制限される濃度上限の40分の1程度で、健康には影響がないという
 調査対象は、福島県北部から千葉県北部にかけての南北220キロ、東西130キロ。東京都の一部も含まれる。筑波大アイソトープ総合センターの末木啓介准教授(核・放射化学)らが3月下旬から5月初旬、国道沿いの空き地など約110カ所で土壌を採取した。放射能がある程度拡散した3月29日時点に合わせ放射能の数値を換算、汚染状況を示した。実測データをもとに広範囲の状況を示した汚染地図は初めて
 半減期30年のセシウム137を見ると、茨城県南部や千葉県北西部の一帯が比較的高く、福島県いわき市と変わらないレベルになっている。茨城県取手市と千葉県流山市では1平方メートルあたり4万ベクレルを検出した。千葉県や茨城県では3月21日に雨が降っており、上空のセシウムが雨で地表に沈降し、集中したらしい。原発から福島県北西部に向かって高濃度の汚染が広がる傾向は、文部科学省の調査と一致している。茨城県北部、西部から栃木県東部と埼玉県東部にかけては濃度が低かった。

  放射線管理区域とは、労働安全衛生法(電離放射線障害防止規則)が定めるもので、放射線被ばくの恐れがあり、適正な被ばく管理が必要とされる区域だ。原子炉建屋がこれにあたる。放射性物質による汚染密度1平方メートルあたり4万ベクレル(アルファ線を放出しない物質の場合)が設定基準。

電離放射線障害防止規則
第三条
 放射線業務を行う事業の事業者(第六十二条を除き、以下「事業者」という。)は、次の各号のいずれかに該当する区域(以下「管理区域」という。)を標識によつて明示しなければならない。
 外部放射線による実効線量と空気中の放射性物質による実効線量との合計が三月間につき一・三ミリシーベルトを超えるおそれのある区域
 放射性物質の表面密度が別表第三に掲げる限度の十分の一を超えるおそれのある区域
 事業者は、必要のある者以外の者を管理区域に立ち入らせてはならない
 事業者は、管理区域内の労働者の見やすい場所に、第八条第三項の放射線測定器の装着に関する注意事項、放射性物質の取扱い上の注意事項、事故が発生した場合の応急の措置等放射線による労働者の健康障害の防止に必要な事項を掲示しなければならない。
(注)別表第三に掲げる限度の十分の一を超えるおそれのある区域とは、放射性物質による汚染密度1平方メートルあたり4万ベクレル(アルファ線を放出しない物質の場合)の区域

  「筑波大の計算によると、コメの作付けが制限される濃度上限の40分の1程度で、健康には影響がないという」が、健康に影響がないなら管理区域など設定する意味がないし、法律が「事業者は、必要のある者以外の者を管理区域に立ち入らせてはならない」とするはずもない。嘘を言うのもたいがいにして欲しい。
  福島県の中通りは10万ベクレルを遙かに超えている。これまで文科省が公表していた土壌汚染図は航空機による測定だが、筑波大の調査は実測値だ。福島県のかなりの部分が放射線管理区域を遙かに超える放射能汚染地域であることが実証されたことになる。
  「汚染密度1平方メートルあたり4万ベクレルがコメの作付けが制限される濃度上限の40分の1」とされているが、これだと160万ベクレル以下ならコメの作付けが可能ということになる。農水省は、「土壌からイネにセシウムが吸い込まれ、収穫時のコメに移る度合い(移行係数)について、過去の事例の分析から0.1を指標として設定。コメのセシウムの基準は1キロあたり500ベクレルのため、土壌の数値を同5千ベクレルと決めた。」と報じられている。1平方メートルあたりの土壌の質量は320㎏という計算になるのだろうか?しかしチェルノブイリの強制移住基準はセシウム137が1平方メートルあたり55万ベクレルだ。これを遙かに超える1平方メートルあたり160万ベクレルの土地は福島第一原発から20キロ以内を除けば飯舘村の一部くらいのものだ。
  農水省は放射線管理区域の40倍の放射能汚染地域で農作業をしてもよいと本気で考えているのだろうか?コメのセシウム基準1キロあたり500ベクレルを正しいものとして計算するとこういうおかしな結論になってしまう。そもそもこのコメの摂取基準は福島原発事故発生後に原子力安全委員会が示した暫定基準であって安全性はなんら実証されていない。法的根拠も存在しない。ウクライナですらこれより遙かに低い基準を採用している。
  農水省も厚労省も農業を守ろうとして敢えて高い基準を設定しているとしか思えない。農産物の生産や出荷ができないことによる補償は東電に対する損害賠償できちんと賄うべきである。いったい誰が1平方メートルあたり160万ベクレルもの汚染地帯で作付けされた農作物を食べたいと思うだろう。安全性の実証されていない高い基準を設定することで農業を守るべきではない。 

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